테마1 : 내가 살고 있는 지역에 대해서
테마2 : 내가 흥미롭게 생각하는 K-문화, J-문화
韓国・祥明大学教授 阿武正英
今回、韓日の高校生たちの交流の場に関わらせていただき、まずは感謝の意を表したいと思います。なぜなら、私は大学時代から民間交流、青少年交流、文化交流という分野を自身のテーマにしていこうと密かに決意していたからです。私は大学時代に海外の青年と交流する楽しみを知り、その経験が国境を超えた友情をはぐくみ、それが平和に寄与するものであると考えるようになりました。それで、韓国の大学で働くようになってから25年になりますが、韓日の青少年が交流し、友情を結ぶ機会があれば、喜んでお手伝いしてきました。現在の大学でも、韓日の大学生の交流をサポートする業務を継続して、行っていますが、今年はサバティカル(研究年)で、交流の現場からは離れていたので、そのような仕事への欲求を満たしてくれる機会になりました。
今回は参加した韓日の高校生たちの代表が「自分の住む地域」と「自由なテーマ」について、なるべく相手の国の言葉を使って行う発表に対する審査をしました。韓国の学生たちはおおむね日本語がうまく、パワーポイントの使い方もこなれているという印象を受けました。また、ユーモアがあり、話の内容に聞く人が知らないであろうと思われる内容も入れて、新鮮味のある発表だったと思います。日本の学生たちのうちにはほとんど韓国語を話せない学生もいましたが、地域の民謡を踊って、足りない部分を創意的に補う工夫をして、感動しました。
日本の学生も韓国語を話す能力がすぐれていて、パワーポイントも一部の学生はデザインなどとても上手く作成していて、驚きました。日本の学生は韓国の学生ほど高校の授業で韓国語を学ぶ機会は恵まれていないと思っていましたが、ユーチューブやさまざまなメディアを通してインプットしていて、発音もよくなっていると感じました。韓国の学生たちは日本の学生たちの発表に対して、積極的に質問をして、その様子に刺激を受けた日本の学生たちも2回目の発表の時は1回目より質問をする姿が見られました。
このように相手の長所を学び、自らのうちに取り入れて、成長につなげていけることも、交流のよい点だと思いました。限られた時間で、相手の国の言葉を使って、相手に自分の国のことや自らの考えを伝えるということは易しいことではありません。しかし、それを実践的に体験できたこと自体が参加者一人一人が成長できた貴重な体験になったと思います。さまざまな背景と環境で、相手の国の言葉や文化に関心を持つようになった両国の高校生が、外国語で伝える難しさとともに新しい学びと気づきを体験でき、また、自分より上手く外国語を話す友達の姿に刺激を受けて、自分ももっとがんばろうと思うことができたでしょう。
このような青少年の交流の場を継続して提供し、さらに拡大していくことが、将来の韓日友好と発展、さらにはアジアの平和のためにも有益であると改めて感じています。
日本・聖学院大学教授 春木育美
10代の若者たちが共に過ごしたこの夏の時間は、彼ら彼女たちの心の中に生涯にわたり、かけがえのない経験として記憶されると確信しています。
隣国に暮らす同世代との出会いに目を輝かし、はじける笑顔で夢中で語り合う日韓の高校生たちの姿は、未来の日韓関係への希望を感じさせるものでした。
また、参加者たちは、テーマ別の報告に向けて実に真摯に取り組んでおり、工夫を凝らした報告内容は、相手の視点を理解するとともに、自国への理解を深める効果ももたらす意義深いものでした。
この日韓の10代たちの心の交流が、今後も末永く続いていくことを心から願っています。